審査員

今回の審査員は、科学研究、ゲームデザイン、プログラミング、技術など、多岐にわたる分野の専門家で構成されています。それぞれの審査員が豊富な知識と、科学とゲームが交差する場での革新を促進する情熱を持ち寄っています。今年のサイエンティフィックゲームジャムの作品を評価する、才能豊かな審査員の方々をご紹介致します。

北尾 崇

元ゲーム開発者。コナミ在籍時に『Metal Gear Solid』(企画・ツール開発・CGムービー制作)、『ZONE OF THE ENDERS』(メインプログラマー・ゲームデザインユニットディレクター)、『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』(メインプログラマー・グラフィックエンジン開発)などに携わる。現在はエンターテインメント・テクノロジー企業でデジタル機器やゲーム向けのXR技術の研究開発を統括。個人では、オープンソースのゲームエンジン「Pyxel」の開発を手掛け、幅広いクリエイターに新たな表現の場を提供している。
Pyxelは、誰でも簡単にゲーム開発ができることをコンセプトとした「Python向けレトロゲームエンジン」。2018年の公開直後、GitHubで人気プロジェクトとして世界1位にランクインし注目を集め、その後も「月刊I/O」の連載や「日経ソフトウェア」の特集を通じて教育やプログラミング入門者に広がっている。2021年には、49カ国・1万人以上が参加するフランスのプログラミング教育イベント「Nuit du Code」で採用され、現在、オープンソースのゲームエンジン全体で世界8位、Python向けでは1位の人気となっている。2025年初頭には技術評論社よりPyxelの入門書籍が発行予定。
https://github.com/kitao/pyxel/blob/main/docs/README.ja.md

小野憲史

東京国際工科専門職大学講師
関西大学 社会学部社会学科 卒業。雑誌「ゲーム批評」編集長などを経て、現在フリーのゲーム教育ジャーナリストとして活動。NPO法人国際ゲーム開発者協会(IGDA)の活動にも古くから参加し、日本支部のNPO化に貢献した。同法人の初代理事長を務め、現在も名誉理事・事務局長として運営に関わる。専門学校・大学院の講師として「ゲームデザイン」「ライティング」「編集」なども指導している。主な共著に『シリアスゲーム』(コロナ社)。主な連載に「小野憲史のゲーム時評」(まんたんWEB)など。
https://www.iput.ac.jp/tokyo/about/faculty_member/ono_kenji/
https://researchmap.jp/kono3478
https://www.igda.jp/
https://gamewriter.jp/

白井 暁彦

AICU CEO. 東京工業大学 知能システム科学 博士(工学) , デジタルハリウッド大学大学院客員教授。
メタバースR&D開発、VRエンタテインメントシステム、メディアアート研究、写真工学、画像工学、触覚技術、GPU応用、多重化ディスプレイ、体験の物理評価、国際連携を専門に画像生成の研究開発で30年近い経験を持つ博士(工学)。 日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員会、フランスLaval Virtual評議員、芸術科学会副会長。Hacker作家。インプレス「窓の杜」にて「生成AIストリーム」連載中。 2018年よりグリーグループ「GREE VR Studio Laboratory」にてREALITYに代表されるメタバースの未来開発を担当。数多くのメタバースにおけるUX知財を生み出してきただけでなく、子供向けワークショップ開発や先端研究を通したイノベーション型人材の育成、VTuber時代のクリエイター・ライブプレイヤーとして世界に向けた発信活動を行っている。 2023年より「つくる人をつくる」をビジョンにデジタルハリウッド大学発 米国スタートアップ企業「AICU Inc.」CEO就任。日米でクリエイティブAIコミュニケーションメディアを開発・発信しているする。
【著書】 「WiiRemoteプログラミング」(オーム社、共著)、「白井博士の未来のゲームデザイン ―エンターテインメントシステムの科学―」(ワークスコーポレーション)、「AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解くStable Diffusion」(インプレス)、最新刊「画像生成AI Stable Diffusion スタートガイド」(ソフトバンククリエイティブ) 窓の杜「生成AIストリーム」連載中 https://j.aicu.ai/AIStream 【論文】 「床面提示型触覚エンタテイメントシステムの提案と開発」東京工業大学 第1535076号 平成16年3月26日「エンタテイメントシステム」芸術科学会(2004年) 全リスト https://researchmap.jp/akihiko/published_papers

竹森 那由多

大阪大学 大学院理学研究科 物理学専攻 准教授
竹森 那由多は、量子多体システムを専門としており、準結晶の特異な物理特性や量子アルゴリズムの開発に焦点を当てています。彼女の研究は、凝縮系物理学と革新的な計算手法を組み合わせて、相関電子状態や超伝導を探求しています。
https://researchmap.jp/takenayu
https://cmqc-lab.jp/

Remi Driancourt

CEO Genvid
ロボット工学、機械学習、自然言語処理に約10年間携わった後、2009年にスクウェア・エニックスに入社。
グラフィックスやテクニカルアニメーションに関してR&Dエンジニアとして研究開発を行い、2014年テクノロジー推進部のジェネラルマネージャー兼R&Dディレクターに就任。2020年、株式会社スクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミーの代表取締役社長COOに就任。
スクウェア・エニックスに在籍中は、テクニカルデモ『Agni's Philosophy』や『WITCH - Chapter 0 [cry]』のほか、『KINGDOM HEARTS III』、『FINAL FANTASY XV』、『結婚指輪物語VR』、『FINAL FANTASY VII REMAKE』、『MARVEL'S AVENGERS』など、多くの著名タイトルに携わりました。
2022年1月から、インタラクティブ・ストリーミングのパイオニアであるGenvid(ジェンビッド)に入社し、現職に就任。
Genvidは、ライブ配信に視聴者を同時に介入させるコア技術を持ち、視聴者が皆で一緒にコンテンツを作り出す、テレビとゲームの長所を組み合わせたような次世代型エンタメを開発・配信しています。特に、大規模インタラクティブ・ライブ・イベント(Massively Interactive Live Events)の制作に注力しており、『The Walking Dead™: Last Mile』、『PAC-MAN™ Community』、『SILENT HILL: Ascension』など、世界的なIPと連携して革新的なコンテンツを生み出しています。今年、『SILENT HILL: Ascension』において2024年クリエイティブアートエミー賞の新興メディアプログラミングにおける優れたイノベーション賞を受賞しました。
https://genvid.com/

安藤菜穂子

日本科学未来館 経営戦略室(国際調整担当)室長代理
日本科学未来館の国際関連業務を担当。これまで未来館の展示巡回やイベント、広報の他、未来館が所属する国立研究開発法人科学技術振興機構の国際部の業務などに携わる。

Samantha Low

フリーランスのライター、インディーゲームのPRおよびマーケティングコンサルタント、イベント講演者やパネリスト、So-Fu(経済産業省)メンター。The Japan Timesに毎月ビデオゲームのコラム、Tokyo Weekenderに毎週エンターテイメントコラムを執筆しており、GamesHub(オーストラリア)に頻繁に寄稿しています。2023年には、東南アジアと日本のゲームを世界レベルで推進する活動が評価され、The Game Awards Future Class 2023に選出されました。
https://jp.linkedin.com/in/samantha-low-8479a066

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